複数業者へ見積りを依頼する
太陽光発電を導入する方が絶対に行わなければならないこと、それは複数業者への見積り依頼でしょう。太陽光発電は取り付け場所や方法、地域などの設置条件が一軒一軒異なることもあり、一概にいくらとはなかなか言い切れない商品です。ですので、メーカーや販売施工業者によって販売価格やサービス内容にかなりの開きがあります。そういった理由から、コストパフォーマンスを最大限に高めるには複数業者へ見積りを依頼し比較検討するのが最も有効な手段と言えます。
見積り依頼の方法
見積り依頼の方法としては、大きく分けて2パターンあります。どちらにせよ無料で請け負ってくれる場合が多いので、時間や手間の許す限り多方面へ見積り依頼を出すと良いでしょう。
まちの工務店や電気店に依頼する
お住まいの地域に太陽光発電の施工販売などを取り扱っているお店があるかと思います。まちの工務店や電気屋さん、大手の家電量販店などでも相談に乗ってくれるでしょう。まずはそこへ出向きパンフレットなどを入手するのも良いかもしれません。この方法のメリットは、施工後の保守・メンテナンスの部分で安心・信頼感がある点です。なにか問題が起こった場合でも、迅速に対応してくれると思います。デメリットは販売価格がどうしても高くなる傾向にあることと、優良会社を自分の足で探し出さねばならないので時間がかかる点です。
一括見積もりサービスを活用する
インターネットを活用して見積りを依頼する方法です。複数業者に見積りを依頼する場合、最も手軽にできる方法でしょう。一括見積もりサービスへ登録している全国数百社の会社のうち条件に適した最大5社ほどに見積りを一括依頼できます。
いくつかの項目を選択・入力するだけですので、依頼にかかる時間もおよそ10分もあれば十分です。見積り依頼を出すと、数日内のうちにメールや電話で見積り結果を伝えてきます。心配になるのは執拗な勧誘ですが、サービス規定にもあるように特にそういったことはありませんので心配は無用です。
メリットとしては、コストパフォーマンスをあげれることです。一括見積もりサービスへの登録会社同士で競合していますので、必然的に安い価格で十分なサービスを提供せざるを得ません。多くの会社は実績も豊富ですので、利用者の口コミをみてみるのも良いかと思います。デメリットとしては、まちの工務店と比べるときめ細やかなサービスはさすがに期待できません。打合せをするにしても遠方からやってくる場合も多いので、回数は期待できません。円滑な打合せをするために、ある程度の知識を事前に身につけておく必要もあるでしょう。
見積書を比較してみる
見積り依頼が無事に完了すれば、早くて当日内に遅くとも数日内のうちに、おおよその工事費用や年間予測発電量・年間予測売電収入などを提示してくれます。設置条件によっては、依頼をお断りされる場合もありますが、逆に考えて見ると、サービスを補償できないということを正直に申し出てくれていることになるので、計画自体を見直すきっかけになるかもしれません。
いくつかの会社に絞っていく。
この段階で2〜3社に絞っていきます。その後は現地調査をお願いして正式な見積もり結果を出してもらう流れとなります。最後に一番条件の良い会社を選定して契約となっていきます。
見積り依頼の前に準備しておくもの。
依頼時に用意する情報としては、家庭用の場合、自宅の屋根の向きと屋根の形状、面積などです。遊休地にシステムを設置する場合は、設置地域と敷地面積がわかればおおよその設置可能容量を把握することができます。依頼時の前にまず図面を用意しておくことをおすすめします。
まとめ
インターネットにしろまちの電気屋さんにしろ、どちらのタイプで見積りを依頼するかは一長一短あるので好みの問題です。最近の傾向としては、新築の場合は工務店に合わせてお願いし、既存建物に設置する場合は一括見積りサービスを活用する方が多いようです。
もちろん、どちらのタイプも見積り依頼をすることは有りだと思います。高い買い物ですので慎重に検討することは当然ですし、見積書を比較することで知識を深めることもできます。
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