設置費用を早く回収するコツとポイント
投資回収年の計算式を最も分かりやすく表すと以下の式になります。
- 投資回収年月
- 【システムの設置価格】 ÷ 【年間予測売電収入】
投資回収年月は【システムの設置価格】と【年間予測売電収入】との割合で計算できるということです。さて、できることなら設置費用は早く回収したいものですが、どうのような工夫をすれば早く回収できるのか。ここではそのコツとポイントについて考えてみましょう。
設置費用を早く回収するポイント
結果から言うと、投資回収年を短くするには、【システムの設置価格】を低くするか【年間予測売電収入】を増やすかのどちらかしか方法はありません。
【システムの設置価格】を安くするためには複数業者に見積りをお願いし競合させる方法が最も有効です。平成25(2013)年で考えると、最終的に家庭用(10kWh未満)だと30万円/kWh、産業用(10kWh以上)だと25万円/kWhくらいまでならなんとかなりそうです。
【売電収入】を増やすには?
売電収入を増やすための取り組みって、じつは皆さんあまり取り組んでおられない部分なようです。ここで一度、売電収入の内訳を見てみましょう。
- 売電収入の内訳
- 【売電価格(H25では38円/kWh)】×【年間発電量】
上記の内訳のうち、売電価格に関しては国の方針で決められていることなので、私たちはどうしようもできません。つまりあとは発電量を増やすしか無いわけです。
発電量を増やす方法
今度はもう少し細かく【年間発電量】についてみてみましょう。
- ソーラーパネルの発電量内訳
- 【太陽からの平均日射量】×【システム容量】×【その他ロス】
ざっくりといってですが、上記のような内訳です。【太陽からの平均日射量】はわたしたちにはどうすることもできません。ただ、【システム容量】に関してはどのメーカーのソーラーパネルを採用するか選択できます。じつはこの【システム容量】には効率の悪いものと良いものがあるようです。
実発電量の多いパネルを選ぶ
ソーラーパネルの種類には「結晶シリコン型」と「CIS太陽電池」の大きく2つに分けることができます。現在の主流は「結晶シリコン型」なのですが、この「CIS太陽電池」なかなかのやり手です。
CIS太陽電池の特徴
CIS太陽電池は従来の結晶シリコン型にくらべて、天気や気温、日陰による出力への影響が少ないという特徴があります。長い光の波長でも発電できるので朝夕の光でも効率よく発電しますし、曇り空やパネルの一部に影がおちてもちゃんと発電するのが特徴です。
CIS太陽電池はソーラーフロンティアから発売されているいるので、見積りを取る際にはぜひ加えることをおすすめします。
まとめ
今回はコストパフォーマンスのことについておはなししました。読んで時のごとく「コスト」+「パフォーマンス」です。コストだけにとらわれるのではなく、パフォーマンスを考慮に入れ全体のバランスを取ることが重要です。
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