太陽光発電システム導入前に確認したい!必須チェックリスト20選
2014/12/18
太陽光発電の導入はとても大きな買い物です。今後の20〜30年付き合っていくものですから、絶対に失敗はしたくないですし慎重にならざるを得ません。ここでは検討している方にとって役立つ、最低限必要なチェック項目を20のリストとしてまとめました。
一度大きく深呼吸して、焦らず一歩ずつ歩みを進めていきましょう。システム導入前に一度チェックリストをぜひ確認してみて下さい。
①太陽光発電を導入する目的は?
目的によって、準備する予算や設置場所が異なってきます。使用電力を節電するためなのか、環境問題を意識したエコ目的なのか、それとももしもの時のための予備電力として確保する災害対策か、または投資としてなのか・・・などなどを十分に検討します。
②システム設置までの流れは把握できている?
太陽電池の耐用年数はおよそ20~30年です。長い付き合いになるからこそ、最初は肝心。太陽光発電システムを設置するまでにどのくらいの期間がかかるのか、どんなタイミングでなにをすれば良いのかなど、設置にあたって知っておくべきことはたくさんあります。
③国・都道府県・市町村の補助金制度は調べた?
政策として自然エネルギーの導入を促進いるので、国や自治体が補助金制度をつくっています。補助対象となるシステムに条件などありますが、これらをかしこく活用できれば、導入コストを抑えることができます。国・都道府県・市区町村、それぞれの補助金・助成金を重複して受け取ることが可能です。
④主要メーカーのソーラーパネルの特徴は調べた?
ソーラーパネルというものにもいろいろと種類があります。設置場所や規模によって一長一短があるので、それぞれの特徴を必ず把握して比較検討して下さい。
⑤設置場所の屋根形状、方角、面積、地域は把握している?
最も基本的なポイントです。設置場所の屋根形状、方角、面積、地域を把握することで、年間予測発電量の目安をざっくりと計算できます。見積りを依頼する際にも必ず聞かれることなので、早いうちに情報を整理しておきましょう。
⑥毎月の電気代、使用量は知ってる?
毎月の電気代を知らない方も案外多いようです。住宅用(10KW未満)の太陽光発電システムの場合、余剰電力の買取となりますが、毎月の電気使用量を抑えることができればそれだけ経済的メリットがあります。また、電気代や電気使用量を把握することは、節電への意識にもつながることなので、ぜひとも確認をしておきましょう。
⑦導入コストは用意できる?それとも、ソーラーローンを活用する?
導入コストを用意できることが最善の形ですが、たとえ用意できないにしてもソーラーローンを活用すれば元手なしで太陽光発電生活をはじめることができます。
ソーラーローンの仕組は、毎月の売電収入から、そのローンを返済していくというものです。多くの場合、ローンは10年前後で払い終わり、その後の10年〜20年は売電収入が収益としてを全額確保できます。融資をする金融機関にとっても安心安全な貸し付けになるので、一般的なローンとは異なり低金利かつ無担保での融資が可能となります。
⑧複数会社からの見積りは取った?
販売施工会社はいろいろな形態があり、お近くの工務店や電気店でも可能ですし、インターネットを利用した一括見積もりサービスもあります。見積りを依頼するときの注意点として、必ず複数の会社にお願いしましょう。価格やサービス内容を十分に比較・検討・交渉するためには、最低3カ所以上に見積り依頼を出すべきです。
⑨現地調査はしっかりと行ってくれる?
現地調査では、設置環境による発電量を試算してもらうことになります。太陽光発電は、日照時間やパネルの向き、設置する角度などによっても発電量が変わるので、現地調査は必ず行って下さい。
⑩年間予測発電量のシミュレーションは示された?
現地調査が終われば、その地域や設置場所に適した太陽光発電システムのメーカーを提案してもらえます。導入するシステムを決めれば、より詳細な発電シミュレーションや導入コストの検討も可能になります。ここまでくれば何年後に導入コストを回収できるか詳細な予測もできるようになります。
⑪複数のソーラーパネルから検討してくれてる?
それぞれの地域、設置場所、規模、形状などにより適したソーラーパネルは違います。いろいろなタイプのソーラーパネルから比較検討することで、より効率的な採算リスクの少ない発電を行うことが可能となります。
⑫メーカの施工資格(ID)は提示された?
太陽光発電を導入するときには工事がありますが、モジュール設置そのものに関しては実は資格が必要ありません。ただし、メーカーによっては施工業者に対し研修を行って、施工IDなどを付与している場合があります。その場合は対象メーカーの施工IDが資格としての役割を果たします。
対象メーカーの施工IDがないと、最悪の場合、システム設置後に何らかの問題が起きたときにメーカー保証を受けることができないこともあります。
また、太陽電池モジュールを取り付ける工事の他に電気系統を変える工事をおこないますが、こちらには電気工事士の資格が必要です。
⑬見積書には費用の詳細が書いてある?
見積書を精査してみて下さい。一般的には機器の価格や工事費用など細かく分類され、それぞれの価格が明記されていますが、なかには「一式」としてまとめて提示している業者も存在します。その場合はあまり信用できる業者とは思えませんので、選定から外しても良いでしょう。
⑭設置工事、工法に関する事前説明はあった?
工事や工法に関する事前説明はいまや常識です。事前説明を求めることは、「施工方法や取り付け方に気にしている」「丁寧に説明をしてくれる施工業者を採用する」とったアピールにもなるので、販売施工業者に対しての牽制となります。
施工方法を事前にしっかりと説明できない業者に施工を依頼することはあり得ません。事前説明をちゃんとする販売施工業者はその後の対応などもしっかりしており、無用なトラブルも少ない傾向にあります。
⑮見積もり価格は適正範囲内に収まっている?
あまりにも高すぎたりやすすぎたりする場合には注意が必要です。高すぎる場合には補助金を受け取るための条件に合わなくなる場合があります。安すぎる場合は、サービス内容が悪かったり保証が無かったりなどなにかが欠けているかもしれません。
⑯製品の出力保証、施工補償はある?
ソーラーパネルの出力は徐々に下がってくるものですが、多くの場合、メーカーは製品出力の80%を10〜20年間は保証しているものです。また、設置工事の時に、業者のミスにより損害が発生した場合はどうなるのかなどなど施工補償に関しても十分に確認しておきましょう。
⑰施工業者の実績は十分ある?
やはり実績は重要です。これまでにどのくらいの設置件数があるのか。そして、できるならば設置事例を見せてもらいましょう。現場での経験によって得るものはたくさんあるので、経験豊かな会社に設置を依頼しましょう。
⑱施工管理は自社で行っている?
施工管理を外注している会社はあまり信用できません。設置に関してのルールを統一できていない場合は、工事員の技術によりうまくいったり失敗したりなど安定した工事を期待できません。
⑲定期点検は行ってくれる?
太陽光発電システムは比較的メンテナンスフリーでいけるよう設計されていますが、やはり定期的な点検やメンテナンスは必要です。発電効率を落とさないためにも、点検・メンテナンスをおこなってくれる販売施工業者を選定した方が良いでしょう。
⑳補助金の申請手続きや設備の認定申請は代行してくれる?
多くの場合、補助金の申請手続きや設備の認定申請は代行してくれますが、念のため確認しておきましょう。とくに導入コストが安すぎる業者はこの辺りを削減しているかもしれません。
まとめ
太陽光発電導入にあたってチェックすべき項目は最低でもこれくらいはあります。検討すべき項目は設置事例によってさまざまですが、上記に示した20のチェックリストはどの事例にも共通することですので、漏らさず確認しておくと良いでしょう。
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