太陽光発電システムの設置場所と必要面積について
2014/12/18
「どのくらいの面積でもって、どのくらいの発電ができるんだろうかなあ〜」
なんて思っておられる方もいるかと思います。
我が家の、我が土地でどれくらい発電できるんだろうかと見当がつけば、採算計画もずっと計画しやすくなるだろうということで、ここでは設置場所と必要面積について考えてみたいと思います。
基本的に、発電システム自体はどこにでも設置できます。しかし、どこに設置するかによって必要となる面積は違うので注意が必要です。
太陽光発電システムの設置場所と必要面積
さて本題。ざっくりとではありますが、太陽光発電の設置場所とそれぞれの必要面積について目安となる数字を具体的に示してみましょう。
屋根に設置する場合
形状 | 出力(kW) | 面積(㎡) | 面積(坪) | 年間予想発電量(kWh) |
---|---|---|---|---|
屋根 | 5kW | 40㎡ | 12坪 | 5,000kWh |
10kW | 75㎡ | 23坪 | 10,000kWh | |
30kW | 240㎡ | 73坪 | 30,000kWh | |
50kW | 400㎡ | 122坪 | 50,000kWh | |
100kW | 750㎡ | 227坪 | 100,000kWh | |
300kW | 2,300㎡ | 697坪 | 300,000kWh | |
500kW | 4,000㎡ | 1,220坪 | 500,000kWh |
建物の屋根や屋上には、空調設備やアンテナなど様々な施設がるので、設置面積が限られることもあります。正確な設計・見積りには現地調査が必要になりますのでご注意ください。
土地に設置する場合
形状 | 出力量(kW) | 面積(㎡) | 面積(坪) | 年間予想発電量(kWh) |
---|---|---|---|---|
土地 | 10kW | 100㎡ | 31坪 | 10,000kWh |
30kW | 300㎡ | 91坪 | 30,000kWh | |
50kW | 500㎡ | 152坪 | 50,000kWh | |
100kW | 1,000㎡ | 303坪 | 100,000kWh | |
300kW | 3,000㎡ | 910坪 | 300,000kWh | |
500kW | 5,000㎡ | 1,515坪 | 500,000kWh | |
1000kW | 10,000㎡ | 3,030坪 | 1,000,000kWh |
遊休地などに太陽光発電システムを設置する場合、屋根に設置する場合と比べて広い面積が必要となります。また、100kW以上の設備についてはキュービクルなどの施設も設置しなければならないのでその分の面積も必要になります。
日本中の空きスペースが発電所になるかも?
上記の表をご覧頂きましたが、案外すくないスペースでも太陽光発電システムは設置できるものです。一般的な住宅は30坪程が多いので、5kWであれば十分設置できます。また、空いてる畑や田んぼでは産業用の50kWは十分目指せる範囲です。住宅用ならば5kW、産業用ならば50kWを設置できればコストパフォーマンスも良くなってきますので、一度ご自宅や遊休地の面積を確認してみても良いかと思います。
年間売電収益の目安
日本の場合、年間予測発電量は設置容量の約1,000倍です。
たとえば、50kWのシステムを設置した場合、年間で約50,000kWhを売電できることになります。
産業用の場合1kWあたり約38円(2013年度価格)ですので、年間収益は190万円程を期待できます。
7〜8年くらいで十分に元はとれる
上記の例で、50kWのシステムを設置しようとすると1,300〜1,500万円くらい導入費用が必要です。年間収益と見比べれば、7〜8年くらいで十分に元はとれる計算です。システムの耐用年数は平均で20年程ですので、残りの12〜13年分は全て収益として確保できます。その額なんと、およそ2,300万円! これほどリスクが少なく、しかも利回りの良い投資はなかなか無いでしょう。
じつは、20年目以降も収益を見込めます。
一応、太陽光発電システムの耐用年数は20年とされていますが、実際のところ20年できっかり終了というわけではありません。システムが機能する限り何もしなくても収益を確保することができます。さすがに発電効率は下がってきますが、25〜30年くらいは十分に運用できると考えても間違いは無いといったところでしょう。それだけ運用できると、さらに+1,000万〜2,000万円の収益となります。
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